子どもが世界を知るための最強のツール、それが「図鑑」だ。
絵本ももちろん素晴らしい。しかし、図鑑にはまた別の魅力がある。鮮やかな写真や詳細なイラストで、子どもが実際に見たことのないものでも、まるで本物を目の前にしているかのように感じられる。そして、図鑑の楽しみ方は「読む」というより「眺める」「探す」「比べる」など多様だ。
我が家では、大判の図鑑を床に広げて、寝転がりながら親子でじっくり眺めるのが定番になっている。そうすることで、親としても話題が尽きないし、子どもにとっても好奇心が刺激されていたらいいなぁ、と思う。
目次
1. 図鑑は「親子で楽しむ本」
図鑑は単なる情報の詰まった本ではない。親子で楽しむことで、その価値が何倍にも膨れ上がる。
大判の本を広げると、子どもは自然と興味を持ってのぞき込む。「この動物なに?」「この星ってどこにあるの?」と次々に質問が飛び出す。親も一緒になって調べたり、知っていることを話したりすることで、単なる「読書」ではなく、「会話が生まれる本」になる。
特に、子どもが気に入るジャンルの図鑑を選ぶと、その没入度はすさまじい。昆虫、恐竜、宇宙、乗り物——どの分野であっても、子どもの「好き」を見つけることで、図鑑は最高の遊び道具になる。
2. 大判の図鑑は床に広げて寝転がるのが正解
図鑑の魅力のひとつは、その「大きさ」だ。
通常の絵本よりも大きなサイズの図鑑は、床に広げて寝転がって眺めるのに最適。視界いっぱいに広がる写真やイラストは、まるでその世界に入り込んだような気分にさせてくれる。
特に、動物や昆虫の写真が大きく載っている図鑑は、子どもにとって大迫力。「ライオンの毛ってこんなにゴワゴワしてるんだね」「このカブトムシ、ツノが長い!」と、細部までじっくり観察できる。
また、寝転がって見ることで、親子ともにリラックスした状態で本を楽しめる。大人も子どもも時間を忘れて、ただひたすらに「好きなもの」に没頭する——そんな体験ができるのが、図鑑の素晴らしさだ。
3. 「辞典」としての図鑑
図鑑は、知りたいことをすぐに調べる「辞典」の役割も果たす。
たとえば、子どもがテレビや絵本で見た知らない動物について「これ何?」と聞いてきたとする。そのときに「よし、図鑑で調べてみよう!」と言えば、子どもはワクワクしながらページをめくる。
この経験を繰り返すことで、「わからないことは調べればわかる!」という意識が自然と身につく。大人でも、ふとした疑問をすぐにスマホで調べるのと同じように、図鑑を使って「調べる楽しさ」を覚えさせることができる。
4. 余白の多い図鑑を選ぶ
図鑑選びのポイントとして、「余白の多さ」は意外と重要だ。
情報がびっしり詰まった図鑑もいいが、あまりに詰め込みすぎると、子どもが疲れてしまう。適度に余白があり、大きな写真やシンプルな解説がある図鑑のほうが、子どもには親しみやすい。
また、余白があることで、「この動物、何に似てる?」「この恐竜、強そう?」といった会話を親子で楽しめるスペースが生まれる。図鑑はただ「情報を受け取る本」ではなく、「自分の考えをめぐらせる本」としても使えるのだ。
5. 図鑑の「脱線力」を活かす
図鑑を開くと、最初に調べたかったこととは違うページに夢中になることがよくある。
たとえば、「チョウの図鑑」を開いていたのに、気づけば「カブトムシ」のページをじっくり見ていたり、「星座を調べよう」と思っていたのに、「宇宙飛行士」のページにくぎ付けになっていたりする。
この「脱線」が、図鑑の面白さでもある。
親としては「最初に調べたことを最後まで読ませなきゃ」と思わなくもないのだが、「どんどん興味のあるページに進んでいいよ!」というスタンスで、学びの幅を広げてやることも大事かなぁと思う
6. 親も一緒に楽しむ姿勢が大切
最後に、大事なこと。
図鑑の効果を最大限に引き出すには、「親も一緒に楽しむ」ことが欠かせない。
「どれどれ、お父さんも気になるな」「お母さんも知らなかった!」と興味を示すことで、子どもは「図鑑って面白いんだ!」と感じるようになる。
スマホ検索ではなく、紙の本を開く。その姿を見せるだけでも、子どもは「本から学ぶ」習慣を身につけていく。
まとめ
図鑑は、子どもの知的好奇心を刺激し、親子の会話を生み出す最高のツールだ。
・大判の図鑑は床に広げて、寝転がって眺めるのが楽しい。
・調べるだけでなく、写真を見て会話をすることで、学びが深まる。
・余白のある図鑑を選ぶことで、親子の対話が生まれる。
・脱線大歓迎! いろんなページを自由に楽しもう。
・親も一緒に図鑑を楽しむことで、子どもの興味が広がる。
まずは、家に1冊、図鑑を置いてみよう。
子どもの「知りたい!」という気持ちに応える環境を整えることで、学びはどんどん広がっていく。
親子で図鑑を開きながら、「これ、面白いね!」と笑い合う時間——それこそが、最高の知育体験なのかもしれない。
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